イタリアでリュックを前に持ってるのは流行?理由は泥棒対策だった話!

海外しくじり体験談

今回は、僕がイタリアに行ったときの話をします。

イタリアの若者たちが、リュックサックを前に抱えていたんです。

僕は「何してんの?ちょっとダサい気がするんだけど…。流行ってるの?」と呑気に考えていました。

しかし、イタリアの若者たちのリュックサックの持ち方には、実用的な理由があったのでした…!

この記事を読んでくれた人がイタリアや他のヨーロッパ諸国に行ったときに、「前リュック」をしてくれればなと思います。

「前リュック」万歳!

イタリアへリュックサックを持っていった理由

僕は、イタリアに良いイメージしか持っていませんでした。

もちろん、これからお話する「あんなこと」があった後でも、イタリアが好きです。

僕のイタリアに対するイメージは、太陽、ビーチ、地中海料理…そしてイタリア美女。

かなり現金な僕ですが、イタリアでイタリア人美女を見ることも楽しみでした。

「イタリアではたくさんのお土産を買うかもしれない、そのときに両手が空いている方が良いだろう。」

このように考えて、僕はリュックサックを持っていきました。

実際、毎回の海外旅行でリュックサックは必需品でした。

若者たちがリュックを前に持っている…それって流行?

町に出ると、多くの観光客や現地の人でごった返しています。

活気にいささか圧倒されながらも、僕はあることに気が付きました。

若者たちが、リュックサックを前に抱えている…。

いわゆる、前に抱く「抱っこひも」のようです。

しかも1人や2人ではありません。

多くの若者が、リュックサックを前に抱えて歩いています。

失礼ながら僕は思いました。

「…流行ってるのか?…ダサい…気がするぞ…。」

僕は前リュックする若者を見ながら、いつも通りリュックを「後ろ」にして、町を散策し始めました。

リュックを前に持ってる人にそれ流行?と思っていたら理由が実用的だった

美しい街並み、そして…イタリア人美女。

僕は街を散策することが楽しくてたまりませんでした。

時折、ゆっくりとウィンドウショッピングを楽しみ、また街並みを眺め、歩き出す…。

そしてイタリア人美女をポーっと眺めていました。

「素晴らしいな、イタリア!ここに住みたいな!」

なんて思っていると突如、僕に向かって、ご高齢の夫婦が杖を振り上げて怒鳴りました!

僕はとてもビックリしました。

何かでご高齢の夫婦を怒らせてしまったのだろうか…。

オタオタとしていると、どうやらそのご高齢の怒りは僕ではないことが分かりました。

ご夫婦は、僕の後ろを歩く中学生くらいの女の子のグループに対して怖い顔をして怒鳴っています。

僕が後ろを振り向くと…なんと…。

僕のリュックサックが開いていました!

中学生グループは、新聞を広げながら「違う違う」と言いながら立ち去っていきました。

訳が分からない僕。

ご高齢の夫婦は、僕をみて「良かったね!」とジェスチャーしています。

そこで僕は今までの出来事が、やっと理解できました。

僕はすぐにご高齢の夫婦に「グラッチェ!グラッチェ!」と言いました。

ご高齢夫婦はニコニコしながら、通り過ぎていきました。

一体何が起こったのか?

どうやら、中学生グループは僕のリュックサックから財布を取ろうとしていたようです。

しかし、人目の激しい往来。

そこでリュックサックを開くことは人目につくでしょう。

彼女たちの作戦は、新聞を広げること。

新聞を一人の少女がリュックサックごと包み込むように広げているあいだに、もう一人の少女がリュックサックを開ける。

僕はいつも後ろのポケットに財布を入れているのですが、その日はリュックサックの中に入れていました。

後ろにいた少女たちは、取った写真をまわされる係なのでしょう。

それでそのまま後ろのグループはフェードアウトすれば、僕の財布は見つかることがありません。

僕は、「中学生くらいに見えた少女たちがなぜそのようなことを…。」と驚きとともに悲しい気持ちになりました。

またあの老夫婦がいなければ…?

僕は滞在1日目にして、スッカラカンになっていたでしょう。

老夫婦には感謝してもしきれません。

そして、前リュックは、このような泥棒被害を防ぐ目的だったのです!

前リュックの理由は、非常に実用的なものだったのです!

イタリアは泥棒が多い?

後でホテルの人に聞くと、イタリアには泥棒が多いとのことでした。

さらに、ホテルに滞在した外国人観光客で悲惨な目に遭った人も…。

ホテルの従業員は、現地の人が使う満員バスに乗り込んだ、日本人大学生の話を教えてくれました。

その日本人観光客は、ショルダーバッグをしていたのですが、降車するとショルダーバッグが切られていたそうです。

ショルダーバッグの中には、クレジットカード、現金、パスポートのすべてが入っていたそうで…。

観光客は大使館に駆け込む騒ぎになったと言っていました。

今回のことで僕は肝に銘じました。

「どんなに楽しいところでも、気を抜いてはいけない。もしも嫌な体験をしてしまったら、その国を嫌いになってしまうかもしれない。」

その国を嫌いにならないためにも、嫌な思いはしたくないですね!

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